骨粗しょう症性椎体圧迫骨折

骨粗しょう症性椎体圧迫骨折とは

骨粗しょう症圧迫骨折加齢やホルモンバランスの変化などが原因で、骨密度が低下して骨がもろくなり、骨折しやすくなる状態を骨粗しょう症と言います。
この骨粗しょう症が原因で、重いものを持ち上げた時や軽く転倒した時などに、背骨の前方にある椎体が潰れて変形してしまう骨折のことを骨粗しょう症性椎体圧迫骨折と言います。
圧迫骨折により痛みをともなうケースもありますが、ほとんど痛みを感じず、気づかないにうちに骨折してしまっているケースも珍しくありません。
ただし、転倒や尻もちなどの圧迫骨折の原因となり得る外傷がはっきりしている場合、ズキズキとした痛みを感じることが多いです。

症状

腰や背中の痛み

腰や背中に強い痛みを感じて、体を動かすと痛みが増幅します。
痛みのために起き上がることもできなくなるケースもあり、65歳以上のご高齢の方の急性腰痛症(ぎっくり腰)の半数以上が骨粗しょう症性椎体圧迫骨折が原因であったというデータもあります。
ただし、転倒や尻もちなどの明らかな外傷がなく発生した場合、自覚できる痛みは少なく、“いつの間にか骨折”とも言われます。

足の痺れ・筋力低下

圧迫骨折により椎体が著しく潰れてしまい、脊柱管を圧迫すると足で痺れが生じたり、筋力が低下したりすることがあります。

姿勢が悪くなる・胸やけ

複数の椎体が圧迫骨折を起こした場合、昔よりも身長が縮んだり、猫背になったりすることがあります。
また、そうして姿勢が悪くなることで腹部の臓器が圧迫され、逆流性食道炎の原因となって胸やけなどの不快な症状を引き起こすこともあります。

原因

原因椎体で圧迫骨折が起こる一番の原因は骨粗しょう症と考えられ、骨粗しょう症により骨密度が低下した状態で、重いものを持ち上げたり、転倒したり、尻もちをついたりすることで椎体が潰れて圧迫骨折を起こします。
またこうした明らかな外傷がないにもかかわらず、日常動作であっても骨の強度を超える負担がかかって骨折することもあります。

診断

骨粗しょう症性椎体圧迫骨折を診断するためにレントゲン検査を行います。
ただし、骨折の変形が軽度だとレントゲン検査では診断できない場合がありますので、この場合にはMRI検査が必要となります。

治療

治療骨粗しょう症性椎体圧迫骨折に対しては、基本的にコルセットなどを用いた装具療法や痛みを緩和させる薬物療法などの保存療法を行います。
ただし、保存療法では症状が改善されなかったり、足の痛み・痺れが強く現れていたりするようなケースでは手術を検討します。
当院院長が、提携病院にて骨粗しょう症性椎体圧迫骨折の手術として椎体形成術を行っています。

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