座るとおしりが痛い

座っているとおしりが痛い

座っているとおしりが痛い

デスクワーク、車・電車などで長い時間座っていると、おしり、あるいは太ももなどが痛くなるということはありませんか?
そのような場合には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、変形性股関節症などが疑われます。
腰痛と肩こりと同じように辛い症状ですが、「どうしておしり?」となかなか受診に至らないケースが少なくないようです。整形外科での治療により改善が可能ですので、お気軽に当院にご相談ください。

このような方は一度ご相談ください

おしり、あるいは太ももに以下のような症状がございましたら、お早めに当院にご相談ください。

  • 痛み
  • しびれ
  • 違和感
  • 上記の症状からじっと座っていられない、歩行が辛い

おしりの痛みなどの症状が現れるタイミング

痛みなどの症状が現れるタイミングが分かれば、受診の際に医師にお伝えください。検査の選択、診断に役立つ大切な情報となります。

  • 長時間座っている時
  • 座ってすぐ、または比較的短時間で
  • 立ち上がった時
  • 歩き始める時
  • 歩き始めてしばらくしてから
  • 玄関で座って靴を履く時
  • 何もしてない時に急に、常に

座っておしりが痛くなるのは、ご高齢の方だけではありません

座っておしりが痛くなるのは、ご高齢の方だけではありません

加齢によって発症リスクが高くなる病気は少なくありません。
しかし、必ずしも加齢だけを原因として発症するわけではありません。特にデスクワークをする人、車の運転などで長時間座ることの多い人、負荷の高いスポーツをしている人・していた人、姿勢が悪い人などは、脊椎や脊髄、股関節などの病気のリスクが高くなります。
おしりや太ももの痛みが気になる場合には、「若いから大丈夫」と甘く見ず、お早めに当院にご相談ください。

座るとおしりが痛い時の可能性のある疾患

腰椎椎間板ヘルニア

脊椎(背骨)を構成する椎骨と椎骨のあいだには、クッションの役割を果たす椎間板という組織があります。腰椎椎間板ヘルニアとは、腰部の脊椎、つまり腰椎で椎間板が変性し、飛び出してしまう病気です。
飛び出した椎間板によって神経が圧迫されることで、おしりや脚の痛み、しびれ、脚の動かしづらさ、脱力感などの症状が引き起こされます。

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腰部脊柱管狭窄症

脊椎の中には、脊柱管というトンネルがあります。腰部脊柱管狭窄症とは、脊柱管を通る神経が腰部で圧迫される病気です。
腰や足の痛み、しびれ、股関節の違和感、失禁、残尿感、間欠跛行といった症状を伴います。間欠跛行(かんけつはこう)とは、一定の時間・距離を歩くと足の痛み・しびれ・脱力感が現れるために、休まなければ歩行を再開できない症状です。休みさえすれば症状が和らぎ、歩行を再開できるという特徴があります。

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坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、病名ではありません。腰から足の先までつながっている神経の束である坐骨神経が、圧迫されて痛み・しびれなどが現れる症状を指します。主に、おしり、脚の痛み・しびれとして自覚します。
原因となる疾患としては、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などが挙げられます。

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変形性股関節症

股関節の軟骨がすり減って痛みが出たり、変形してしまう病気です。股関節やおしりの痛み、股関節可動域の制限などの症状を伴います。悪化すると、長く立っていることができない、歩行が困難になるといったことでQOLが大きく低下します。

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運動不足の解消、座り方の見直しをしましょう

運動不足の解消、座り方の見直しをしましょう

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性股関節症などを原因とする場合には、それぞれの疾患に応じた治療が必要です。
ただ、これらの疾患がなくても、筋力の低下などを原因として「おしりの痛み」が出ることがあります。
筋肉は、使わずにいると細く、硬くなっていきます。ウォーキングやストレッチ、水泳などによっておしりの筋肉を鍛えることで、おしりの痛みの改善・予防が可能です。

坐骨神経痛の予防に有効な「座り方」

座る時の姿勢が悪いことを原因として坐骨神経痛が現れることがあります。まずは座り方を見直し、おしりの痛みの予防・改善につなげましょう。
座る時は、以下の4点にお気をつけください。

  1. 足裏の全面が床につくように座る
  2. 膝の角度は、90°の直角にする
  3. 左右どちらかに体重が偏らないようにする(デスクワークの時など)
  4. 30分に一度は立つ・歩くなどして、長時間連続して座らない

また、上記のような正しい姿勢ができるような椅子を選ぶことも大切です。特に1日のうち長い時間使用する椅子は、慎重に選びましょう。

こんな「座り方」はおしりの痛みの原因に

基本的な座り方は先述の通りですが、特に以下のような座り方はお控えください。

前屈み・猫背

パソコン作業をする方に多い姿勢です。
背中が丸まり、首・肩・腰への負担が大きくなります。

脚を組む

脚を組むと、骨盤が歪んだり、腰に過剰な負荷がかかる原因になります。
癖になっている人も少なくありません。

ずっこけ座り

座面に浅く座り、背もたれに背中を完全に預けるようになっている座り方です。
おしりの奥にある仙骨、腰に負担がかかります。

臀部の痛み・慢性的なおしりの痛みがある方はお早めに当院にご相談ください

臀部の痛み・慢性的なおしりの痛みがある方はお早めに当院にご相談ください

おしりに痛みを感じたけれど、姿勢に気をつければすぐに治ったといった場合には、それほど心配はいりません。しかし、おしり、あるいは太ももなどの脚の痛み・しびれが慢性化している、たびたび現れるといった場合には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの疾患が原因になっている可能性があります。
放置して良くなるものではありませんので、お早めに当院にご相談ください。